やまざかり

山に関する情報を中心に発信しています。直近の目標は日本三百名山登頂。夢は大きくセブンサミット踏破!

【番外編】2017年7月2日 第10回嬬恋高原キャベツマラソン-キャベツの王国嬬恋高原。日本一過酷なロードレースに挑戦-

●プロローグ
手頃なハーフマラソンはないものか。秋のフルマラソンへ向けての調整も兼ねてハーフマラソンを探していた。同じコースをただ周遊するだけではツマラナイので、何かしら変化に富んだレースを探していた。
 
そんな時に見つけた一際目立つ大会が嬬恋高原キャベツマラソンだった。私はスイーツランのような奇を衒った大会は苦手だ。最初はキャベツマラソンにもいいイメージはなかった。そもそもキャベツは特別好きではない。居酒屋で出てくるお通しのキャベツは全く手をつけないし、トンカツについてくるキャベツも「このやろうかさ増ししやがって」くらいにしか考えていない。しかし口コミ評価を見る限りかなり高く評判のレースのようだ。これはきっと何かあるはずだ…。少し調べてみると、なるほど、キャベツマラソンは今年で10回目の開催となるそれなりに歴史のある大会らしい。そして何よりも、アップダウンを繰り返すコースに定評があり、「日本一過酷なハーフマラソン」を自称しているではないか。山を登るものとして、これは挑戦するしかない。こうして謎に満ちた大会へエントリーしたのであった。
 
嬬恋村…小学校の時、地理の授業で何度その名前を聞いたことか。嬬恋村はキャベツの名産地。呪文のように唱えて暗記したものだった。けどそれだけ印象に残っているにもかかわらず今まで一度も足を運んだことがなかったし調べたことがなかった。嬬恋観光も兼ねて一走りするか。そんな甘い考えで嬬恋へ向かった。
 
●大会情報
【出場人数】約3,500人
【エントリー料金】高校生以上4,000円
【コースマップ】

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●前日
本番当日に車で向かうのは渋滞のリスクもあるし、体力的にも大変だから、前日から現地入りしておこうと考えた。宿に泊まるのは高くなってしまうから、キャンプ場にテントで泊まろうと思いつき探してみると、無印良品カンパーニャ嬬恋キャンプ場が空いていた。以前から気になっていたキャンプ場であり、一度試してみたいと思っていたのでちょうどよかった。オートキャンプエリアであれば大人1人2,160円と、周辺のキャンプサイトに比べると少し高めの価格設定であるが、センターハウスでは食材(もちろん無印の!)を調達することができるし、サニタリー棟も綺麗なので納得の料金です。 
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家族連れや大学生のグループが多い中で翌日ハーフマラソンに向けてプロテインを取ったり、ストレッチをしている人はまったく見かけなかった・・・。今度は普通にキャンプをしにこよう。
 
●いよいよ本番
テントでの睡眠は決して快適とは言えないが、程よく寝ることもでき、朝を迎えた。キャンプ場から大会会場までは約2キロなので、歩いて20分ほどだ。天気は曇っていて今にも雨が降り始めそうだった。少し肌寒いくらいの気温だ。会場までウォーミングアップがてら小走りで向かった。半分くらい進んだ辺りだろうか、「ヤツ」とご対面した。延々と続く急坂だ。ランナーからは地獄坂と恐れられている。急坂とは聞いていたけれど、内心舐めていた。
こちとら、トライアスロンも二回完走していて、フルマラソンもハーフマラソンも何度も経験を積んでいるし、最近は登山で身体を鍛えているんだ。ちょっとやそっとの坂じゃ負けへんで〜
見事なまでの愚か者である。いざ登り始めると、めちゃくちゃきつい。すぐに足が重くなり、スピードが全くでない。こ、これはやばい・・・。本番前からすでに身体は悟ってしまった。これは無理・・・。ようやく登りきったので、とりあえず坂のことは忘れることにした。あいつは最後まで出てこない。とりあえず目の前のことに集中しよう。
 
●キャベツ一色
メイン会場は多くの選手で満ち溢れていた。目立っていたのはキャベツ柄のスポーツウェアを着た人たちだった。各大会ごとにデザインを変えて、参加賞としてではなく記念品として販売しているようだ。なかなかオシャレである。キャベツがあまり好きでないので、購買意欲は残念ながら刺激されなかったが・・・。
 
開会イベントが始まった頃には雨がシトシトと降り始めた。身体がどんどん冷えるなと思い、タープの下に避難した。開会宣言が終わるとスタートに向けてあたりがそわそわし始めた。出店を見て回ったり、トイレに行ったり、荷物を預けたり、準備運動をしたり、そんなことをしているうちに天気がみるみるうちに回復していった。そして一気に日差しが出てきた。先ほどとは打って変わって暑くなってきた。まさかの展開に周りの選手たちも驚いていた。これが、キャベツの魔法なのか。そんなことを思いながらスタート地点に向かった。
 
●スタート!
スタートは必ず最後尾からすることにしている。そうすれば基本的には「抜かれる」ということはないわけで、抜くことだけを考えていればいいからモチーベションも維持しやすい。そして、9時ちょうどにレースはスタートした。
 
はじめは下り坂が続く。そしてたまに登りがやってくる。普通ロードレースというものはフラットな道が続き、時より坂があるものなだが、このレースは違っていた。上り坂か下り坂しかやってこないのだ。しかし、これまで下りを楽だと感じたことはなかったが、下りは本当にありがたかった。登りきった先では登る必要がないというトートロジーのような言い回しになってしまうが、まさにそんな気持ちであった。
 
それにしても景色がすばらしかった。延々と続くキャベツ畑。きちんと整列して埋められているキャベツの群れに、農家の方々の努力を感じた。沿道で応援してくださる方々の声がありがたい。そして給水所に並ぶキャベツ・・。キャベツよ、お前はここにも現れるのか。さすがに息が上がっている中でキャベツを食べる気にはなりませんでした。

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嬬恋村は愛妻家の村と言われている。歴史的ないわれもあるようですが、まあ親父ギャグだとしてもシンプルな町おこしの方法で好感が持てる。そんな嬬恋村には愛妻の丘というスポットがある。ハーフマラソンの最中であるにもかかわらず階段を駆け上り、妻の名を叫ぶ男たち・・・おっさんよ、かっこいいぜ。
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それにしても日差しが暑い、坂がきつい、そして最後にはヤツが待っている・・・そう思うと気が滅入りそうだった。
 
●ラスボス登場
そしていよいよやってきたラスト2km。この状態でこの坂を登るとかトンデモナイ。少し走ってみたけど無理でした。絶対に歩かないんだという信念は簡単に打ち砕かれ、早歩きで登ることに。嗚呼、情けない。
 
あと少しだ、頑張れ、走れ!!沿道からそんな声が聞こえてきた。そうだ、最後くらいは走ろう。今にも倒れそうな身体を奮い立たせ、ラスト300mを一生懸命走った。ゴールテープの前で1名を追い越し、ゴール・・・。ふらふらだった。結果はなんと2時間オーバー。自己最悪の結果だった。まああのコースじゃ仕方ないと自分を慰める。
 
お腹がすいてたまらない。導かれるようにしてキャベツを配るおばちゃん達の元へ。絶対普段なら食わないんだけどね・・・素キャベツうまいじゃないか。そう私はすっかりキャベツの魔法にかかっていたのだ。参加賞でキャベツ一玉をいただき、充実した気持ちで会場を後にした。
 
帰り道、必死に坂を登ってくる選手たちが続々とやってきた。思わず声をかけ続けた。
 
「ナイスファイト〜!」「ナイスラン!」「あと少しです!」応援とは自己満足的な行為かもしれないけれど、きっと少しでも救われたり勇気をもらったりする人がいるはず。自分は少なくとも応援されることは嬉しい。何人かの人が笑顔でありがとうと言ってくれた。私も笑顔になった。
 
応援の連鎖、支えあいの連鎖、笑顔の連鎖。最後の最後までキャベツの魔法は私を魅了し続けた。広大なキャベツ畑を前に、ふと思った。
 
きっと来年もまたここに来るだろう。

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●温泉

嬬恋高原つつじの湯

岩盤浴の利用もセットで600円という料金は非常にお得だ。露天風呂も広々としていて気持ちが良かった。私にとってはちょうど良かったが、人によっては少しぬるく感じるかも?
●食事
→あたりにたくさんノボリが出ているので誘われるようにして入ってみた。正直特別蕎麦が美味しい訳ではなかった。ごく普通。ただ、民家を改築した店内は一見の価値あり。
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【山行記録】2017年4月29日 荒船山 -その姿はまるで、天空に聳える一隻の船-

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第1章 序章

荒船山には以前から登りたいと思っていた。しかし、あえて一人で行くほど行きたいわけでもなかったので、なかなか足が伸びずにいた。そんな中で「トレイルランニングをしたいのだけど、いい山ない!?」という山仲間のお誘いがあったのだった。

「トレランってことはある程度山っぽいけど、山っぽすぎてもダメだよな。ちょうどいい平たい山ないかなあ」と考えあぐねていたところ、ふと思いついた。

「平たい・・・テーブルマウンテン・・・、そうだ荒船山があるじゃないか!!」そんなわけでついにこの山に登る機会がやってきたのだった。

 

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●山のあらまし

荒船山群馬県と長野県にまたがっており、日本二百名山の一つに数えられている。標高は1,423mと決して目立つものではないが、船のようなその山型が印象的な山である。日本を代表するテーブルマウンテン、天空に聳える一隻の船、そんな言葉がこの山には似合う。

 

●コース概要

内山峠から艫岩(ともいわ)を経由して、山頂である経塚山)を目指すコースのピストン。特に困難な箇所はないが、艫岩は切り立った断崖絶壁になっているため景色にも取れるあまり、転落しないように注意が必要である。

 

●登山環境

天候は良好。雪も残っておらず快適な山行であった。人出が多く渋滞するということもなかった。 

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 第2章 快適な山行

今回は会社のメンバー4人での山行だ。朝6:30に高円寺駅に集合してしゅっぱーつ!ただでさえ馬力がないのに4人も載せると愛車のwagonRはさらに鈍足になる。そんなわけでノロノロと登山口である内山峠を目指す。内山峠は上信越道の佐久ICから車で30分の場所にある。多少の渋滞にも巻き込まれ、10:30にようやく内山峠に到着。駐車場には30台分程度止められるスペースがあるが、すでに半分以上のスペースが埋まっていた。

10:45に登頂開始!軽くランニングするのに最適なゆるりとした登山道が続く。30分ほど進んだところで、少し開けたところに到着するのだが、岩に丸く穴が空いている。ここは昇竜拳を行うには絶好のポイントなので、皆様も立ち寄った際には是非。

f:id:sacyuhi0617:20170528181048j:plain←トレランにぴったり

f:id:sacyuhi0617:20170528181403j:plain昇竜拳

さらにそこから20分ほど進むと、「一杯水」と呼ばれる箇所に到着する。が、いうほどたくさんの水はない。「登山者は必ず一杯口にした」と説明書きがあるが、飲むのになかなか苦労しそうなので諦めた。

第3章 テーブルの上

登り始めてから1時間ちょっとで艫岩に到着することができた。なるほど、確かに平たい。テーブルのようだ。しかしテーブルの淵に近づくと、まるでナイフかなにかで切り落とされたかのように、道が消えている。断崖絶壁とはまさにこのこと。怖いもの見たさで身を乗り出す人も多いだろうが、ここは本当に危険なので、極力無茶はしないほうがいいと思う。実際これまで何人もの人が転落して亡くなっているのだ。素晴らしい眺望は無理しなくても眺めることができるので、皆さんも無茶しないようにしてくださいね。

f:id:sacyuhi0617:20170528182827j:plain←断崖絶壁

f:id:sacyuhi0617:20170528182844j:plain←良い眺め

さて、テーブルの上に着いたことだし、本来の目的であるトレランを開始しようと言うことで、山頂である経塚山を目指す。ブナ林に囲まれたフラットな道が続くので、トレランにはぴったりだ。季節的に枯れ木となっていたが、緑が多い季節はさぞかし気持ちが良いだろう。

30分ほど走ると山頂である経塚山に到着する。樹木に覆われているため展望は良くなく、小さな祠がひっそりと立っているだけだ。正直艫岩での眺望の良さがインパクトが強すぎて、こちらの頂上はあまり印象に残らない。軽く食事をして下山を開始。帰りは来た道を折り返すだけなので、あっという間だ。帰りは半分以上を走り続けたので経塚山から1時間ちょっとで内山峠まで下山することができた。

帰り道、国道254号線を走っている途中、荒船山を眺める最高のポイントがあった。まだかすかに残る山桜が荒船山を彩っていた。やはり、噂通りの巨大な船だ。たくましく、勇ましく大海原を突き進んでいくかのようなその山型はこれからも多くの人を魅了し続けるのだろう。

f:id:sacyuhi0617:20170528192219j:plain←フラットで走りやすい

f:id:sacyuhi0617:20170528192740j:plain←何の花だろう 

f:id:sacyuhi0617:20170528193957j:plain←堂々たる山型

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●タイムスケジュール

10:45 内山峠出発

11:30 一杯水通過

12:00 艫岩到着

12:45 経塚山登頂

12:45~13:15 昼

14:30 内山峠下山  

●グルメ

特に目新しい情報はなかった・・・。調査不足です。 

●温泉

西下仁田温泉 荒船の湯・・・大人600円。広々としていて登山の疲れを癒すにはぴったり。露天風呂で一緒になったおじいさんが「有給は我々に与えられた権利なんだ!若者よ、臆することなく有給を取れ!」と叱咤激励を受けた。そうですよね・・・わかってはいるんです。

●反省と今後

反省は特になし。トレイルランは気持ちいいが他の登山客の方々に迷惑ならないように気をつけなければならないと改めて思った。

●費用

・練馬〜佐久・・・片道4,010円×2=8,020円

※ETC早くつけなければ。ETCだと片道3,150円。

・駐車場は無料。

●参考ウェブサイト

下仁田町ホームページ : 荒船山

●おすすめギア紹介

 

【山行記録】2017年5月14日 木曽駒ケ岳 -雪残る千畳敷。急斜面の先に広がる素晴らしき世界-

 

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第0章 プロローグ-唐突な誘い-

「今週末、キソコマ、いかね。」

 

大学時代からの友人から唐突に連絡が入った。彼とは山の話こそすれ、これまで一緒に山に登ったことはなかった。

珍しいこともあるもんだ。そんなふうに思いながらも、こと山の話に関しては誘われたら絶対に断らない主義の私は即答した。

 

「よっしゃ、行こう!」

 

雪山に登ろう登ろうと思いつつも、一歩踏み出すことができずにいた中での貴重なお誘い。雪山に登るのは来年になるかなと思っていた中で一気にデビューが近づいてしまった。とりあえず、アイゼンとピッケル買わなきゃ!・・・ドタバタと準備をしているうちにあっという間に当日を迎えたのであった。

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●山のあらまし

中央アルプスの最高峰である木曽駒ケ岳は標高2,956mを誇る。日本百名山の一座である。木曽駒ケ岳の名所である千畳敷カールへはロープウェイが整備されており手軽に訪れることができる。雪の季節でなければ山頂まで登ることはさほど困難ではないため、気軽に登ることができる3,000m級峰としての人気もある。雪山の季節は難易度が上がることは間違いないが、雪山入門の一座として登る人も多いようだ。

 

●コース概要

菅の台バスセンターからしらび平駅はバス、しらび平駅から千畳敷まではロープウェイを乗り継いでアクセス。千畳敷から駒ケ岳頂上はピストン。

 

●登山環境

・快晴、外気温は山頂は五度くらい。

・雪はまだまだ残っている。千畳敷の積雪は3.5mくらい。千畳敷の雪はドロドロとしていなかったが登りきった先は一部ぬかるんでいる場所もあった。10本爪以上のアイゼンは持って行くべき。ピッケルはもちろん、別にストックもあった方がよい。

・人出は比較はできないが、朝イチのバスには40人ほど乗っていたと思う。登山客とバックカントリー組が半々くらい。年齢層は大体だが40代以降が多かった印象。

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第1章 深夜行

普段は私が運転をするのだが、今回誘ってくれたTくんは絶対に人に運転をさせない。そして、助手席に座った人物を絶対に寝かせてはくれない。時間は深夜1時。山に登る前から私は困難に見舞われた。深夜の高速は快適だ。渋滞とは無縁でスイスイスイと進む。思えば二人での旅行と初めてだった。会話が自然と弾む。途中一回だけ休憩を挟み、朝方4時に菅の台バスセンター駐車場に到着。この時点ですでに10数台の車が止まっていた。木曽駒ケ岳の集客力恐るべし。

あたりはシンとした寒さに包まれている。近くに川があるのだろう。轟々とした水のざわめきは朝を迎えようとする明るみと相まって神秘的な情景を演出していた。始発のバスは7時過ぎだ。少し仮眠をとろう。助手席を少しだけ後ろに倒し、期待に胸を膨らませ、眠りを深めていった。

第2章 千畳敷

目が覚めた時すでに辺りはざわめきに満ちていた。山に向かおうとする者たちは軒並み慌ただしい朝を迎えているようだ。私はパサパサになったコンタクトに再び命を吹き込みつつ、ゆっくりと身支度と始めた。車の外はさわやかな空気でいっぱいだ。天気は快晴。前日の雨模様が嘘のようにいい天気である。

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準備を終えてまずはバスの列に並び、荷物を置き、バスとロープウェイの往復チケットを購入する。 計3,900円。標高2,612mまで連れて行ってくれるのだ、我慢しよう。朝一番のバスは朝から大行列だ。経験豊富そうな先達たちの装備を見ると、自らの装備が貧弱に見えてきて不安になってしまう。スキーやスノーボードを担いでいる人が多い。これがバックカントリーってやつか。

 

臨時バスが出ていて、7:15に乗り込むことができた。まずはロープウェイ乗り場のしらび台まで30分。気付いたら寝ていて、気付いたら到着していた。ここからはロープウェイに乗り換えて一気に標高2,612mまで登っていく。所要時間は約8分。こんなところにこんなものをよく作ったもんだ。先人に感謝。

 

8時過ぎついに千畳敷に到着!外は白銀の世界が広がっている。そして寒い。上と下ではここまで様相が異なるのか。眼下には雲海が広がっている。朝の時間に山の上にいる人のみが味わうことができる贅沢な景色にしばし見とれる。

f:id:sacyuhi0617:20170520184510j:plain↖︎雲海晴れてよかった。

f:id:sacyuhi0617:20170520184840j:plain↖︎「ハハハ、人が蟻のようだ!」

周りの人々は着々と準備を進めている。私も恐る恐るアイゼン装着の儀を始めた。買わなくてもいいかなと思っていたが、千畳敷を目の当たりにして無理してでも買っておいてかったと思うのであった。アイゼンの装着の仕方はこれでいいのだろうか、きっと大丈夫だろう。そう自分に言い聞かせて登頂開始した。

f:id:sacyuhi0617:20170520184544j:plain↖︎完全防備。日焼け対策。

第3章 急斜面

我々の先にはすでに30人くらいが昇り始めていた。蟻のように小さく見える人びとが一列に並んで少しずつ進んでいる。その歩みがとてもとてもゆっくりであることが我々を不安にさせる。

 

「これ、めっちゃ急なんじゃね」

 

Tくんはハイテンションに不安が入り混じる言い方でそう呟いた。実際昇り始めていくと徐々に斜度が急になっていく。前を行く人の歩みが止まりがちになる。もちろん我々も苦戦した。ふと立ち止まって後ろを振り返ると高度感にフラフラする。そう、我々は二人とも高度恐怖症なのだ。アイゼンとピッケルがなければ登ることはできなかっただろう。時より現れる踏み抜きに注意しつつ、先行者の作ってくれた足場を頼りに少しずつ進んでいく。

f:id:sacyuhi0617:20170520185243j:plain↖︎飛行機雲が美しい。

f:id:sacyuhi0617:20170520185519j:plain↖︎最大斜度40度くらいの場所か。

一番の急斜面について時、恐る恐る後ろを振り返ってみた。怖いもの見たさという、人間のこのわけのわからない習性はなんなのだろう。足がガクガクする。これ、今後ろにふらっと倒れたらどうなるんだろう。そんなふうに考えていると吸い込まれていくように身体が倒れそうになる。平衡感覚がなくなっていくかのようなこの感覚・・・。だめだだめだ。上と前だけを見て進んでいこう。それだけを考えよう。そんなふうに言い聞かせながら一歩一歩進んでいた。そして登頂開始から約一時間で乗越浄土(標高2,858m)に到着。ここまでくればとりあえず一安心だ・・・。二人でそっと胸をなでおろしたのであった。

f:id:sacyuhi0617:20170520185837j:plain↖︎宝剣岳

第4章 山頂へ

ここからは中岳を経由して、駒ケ岳を目指していく。多少のアップダウンはあるものの、これまでの斜面に比べたら大したことはない。バックカントリーに興じている人たちを眺めながら一時間ほど歩き駒ケ岳についた。

f:id:sacyuhi0617:20170520190025j:plain↖︎目指せ山頂

f:id:sacyuhi0617:20170520185957j:plain↖︎かっこいい。憧れる。

山頂には思った以上に人がいて写真撮影に興じていた。岩陰に場所を取り早速食事をとることにした。普段であればバーナーもコッヘルも持ってくるのだが、今回は初めての雪山ということで極力荷物を減らしたく、インスタントラーメンで我慢することにした。家から山専ボトルに入れて運んできたお湯を味噌ラーメンに注ぐ。湯気が立ち上がる。3分なんて待てない!それにしても山専ボトルはすごい。すでに一時間程度経過しているのに80度くらいの温度を保てている。山に行く上では必需品と言っても過言ではなかろう。疲弊した体に味噌ラーメンは染み渡っていった。醤油とかとんこつとか塩にしなくてよかった・・・。やっぱり山には味噌ラーメンや・・・とわけのわからないことを考えつつ、あっという間に完食。その他には諏訪湖SAで購入したどら焼きを食べ、おにぎりもひとつ食べた。

f:id:sacyuhi0617:20170520190040j:plain↖︎大島味噌ラーメン

食事も終わり、周囲の景色を楽しむ。八ヶ岳連峰、南アルプス北アルプスを遠景に捉えることができる。昨年は北アルプスばかり登ったから今年は南アルプスに登ろう。そんな風に山々を眺めていた。ひときわ印象的だったのは御嶽山だ。2014年に噴火して以来入山規制が出ているとのことだったが、途中までは登ることができたはず。近いうちに登ってみたい。それにしても一つ一つの山容を

f:id:sacyuhi0617:20170520190010j:plain↖︎御嶽山

見ただけでは名前がわからないものばかりだ。まだまだ勉強が足りない。身体が冷えてきたので記念撮影だけして下ることにした。

f:id:sacyuhi0617:20170520190402j:plain↖︎三の沢岳との情報

第5章 下山

下りは圧倒的に楽だった。急斜面はしっかり一歩一歩踏みしめたが、急斜面以外は他のブログで紹介されていた通り尻で滑ってみることにした。最初はスピードの制御も方向の制御も取ることができなかったが、慣れてきてある程度操れるようになってきた。思った以上にスピードが出るので、一気に降ることができた。そりを持っていくといいというのはこういった楽しみ方をするためだろうが、そりなんか使ったらトンデモナイスピードが出て怖いだろうなとも思った。千畳敷駅には12:30頃に戻ってこれた。登り始めてから約4時間なので、ほぼコースタイム通りで戻ってくることができた。アイゼンを外し、ケースにしまい、千畳敷を振り返る。さっきまであの上にいたのかと思うとちょっと不思議な気持ちになった。雪山っていいな。バックカントリーってかっこいいな。まだまだ知らないことがたくさんある、試したことのない楽しいこと、おもしろいことがたくさんある。そんな思いでいっぱいになった。挑戦したいことがまた一つ増えた。そんな山行であった。 

f:id:sacyuhi0617:20170520190353j:plain↖︎次回はバックカントリーを楽しむ!

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●タイムスケジュール

1:30 東京発

4:00 菅の台バスセンター

4:00~7:00 仮眠

7:15 臨時バス乗車

7:45 ロープウェイ乗り口着

8:00 ロープウェイ発

8:15 ロープウェイ着

8:30 千畳敷カール登頂開始

9:30 乗越浄土到着(m)

10:00 中岳到着

10:30 駒ケ岳到着

11:15 下山開始

12:30 下山

●グルメ

ソースカツ丼が有名のようだ。今回は食べられず。

●温泉

信州駒ヶ根高原 早太郎温泉 こまくさの湯…大人610円。菅の台バスセンターからは徒歩3分。広々としている。露天風呂は眺望も良い。温泉で買った牛乳を一口だけ飲んであとは持参したプロテインを飲むという行為にはまった。

●反省と今後

冬山は夏山とは全く違うということを実感した山行だった。それは夏山とは違う心構えや装備、行動の仕方という意味でもあれば、違った楽しみ方や美しさがあるという意味でもある。バックカントリーをしている人たちがとても楽しそうだったし羨ましかった。バックカントリーを少しずつ始めよう。

アイゼン、ピッケルは初利用だあったが、改めて雪山講習にでて先達にしっかり学ぼうと思う。雪山用の靴、雪山用の服装は少しずつ揃えて行こう。まずは今回買ったアイゼン、ピッケルの手入れをしっかり行い大切にして行こう。あってよかったギアとしては、バラクラバ、サングラス。日差しが半端ない。雪山を楽しむアイテムとしてそりを買う。今回の山行を通じて、多少無理してでもまずは行ってみるということは大切だなと改めて実感。ただし、雪山には大いなる危険が伴うことは認識しなければならない。

●費用

中央道往路(調布~駒ヶ根)…3740円(ETC深夜割引適用)

中央道復路(調布~駒ヶ根)…3740円(ETC休日割引適用)

菅の台駐車場…600円

バス&ロープウェイ往復…3900円

●参考ウェブサイト

運賃・時刻表 | 中央アルプス 駒ヶ岳ロープウェイ 

●おすすめギア紹介

 

 

 

【山行記録】2016年11月20日 妙義山 -いざ、日本が誇るアスレチックマウンテンへ!-

●プロローグ

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日本二百名山の一つ、群馬県妙義山に行ってきました!妙義山とは幾つかの山を合わせた総称で、表妙義と裏妙義に分けられます。その表妙義の最高峰が相馬岳(1,103.8m)です。今回は名勝の石門巡りをし、大砲岩などを回りつつ、相馬岳に登頂すると言う少し欲張った計画で臨みました。

cf.【山行計画】2016年11月20日 妙義山-日本を代表する奇勝を堪能する旅-

●恐るべし、群馬県

朝6時に集合して、関越自動車道にてのんびりと松井田妙義ICを目指します。日曜日の朝ということもあってか、道は全く混んでいませんでした。この日は快晴の予報でしたが、練馬からずっとキリ?モヤ?に包まれていて、天気予報は外れたのか…と残念に思っていました。後輩も「こんな天気じゃ登る意味ないっすね」と意気消沈気味。

が、群馬県に入った途端にモヤが晴れて、お天道様が顔を出しました。天気ってのはよくわからないですね。そして、群馬県、恐るべし。順調に進むことができ、 2時間ちょっとで高速を降りることができました。ICを降りてから、アプローチ口である中ノ岳神社までは約10キロで20分ほどです。高速からのアクセスがよいのは便利でいいですね。

●石門巡り

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中ノ岳神社に隣接する県営の駐車場は全部で400台ほど駐車できるそうですが、まだほとんど車がいませんでした。トイレも自販機もあり、整備されています。中ノ岳神社にも幾つか見どころがありそうでしたが、今回はパスしました。

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道路を少し下った先にある登山口から本日の山行を開始します。まだまだ紅葉は続いており、楽しく紅葉狩りができそうな気配です。

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まずいきなり、鎖場があります。その名も「カニのこてしらべ」。この先に待ち受ける数々の鎖場を予感させます。

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そこから少し登ったところで第一石門に到着します。思っていた以上に大きく迫力があります。自然の力はすごいなと思いつつ、くぐっていきます。

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そのまま進むと「カニの横ばい」「たてばい」などの鎖場ゾーンがやってきます。少し渋滞が発生していました。この二つをこなすと第二石門に行き着きます。やはり私は鎖場が好きなようで、とにかく楽しくて仕方がありません。

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くぐるとすぐに今度は長い下りの鎖場がやってきます。その名も「つるべさがり。」高さにすると30mくらいでしょうか。人によってはここで後戻りする人もあるだろうなと思えるくらいの鎖場でした。正直、初心者コースと喧伝することは如何なものかとこのとき思いました。

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その後「かたてさがり」と名もなき鎖場を二つを越え、第三石門へ向かいます。ここは行き止まりになっています。行けそうな道がありますが、行ってはいけません。親切な方が教えてくれましたが、そうでなかったら普通に迷い込んでいたところでした。

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来た道を分岐まで戻ってまたしばらく進むと、一気に開けて東屋に行き着きます。ここで休憩している人たちも多くいます。東屋の近くには第四石門があります。この石門も第一石門と同じくらい大きく、大迫力です。

と、ここまでが人気のハイキングコースである石門も巡りなわけですが、気軽な気持ちで、軽装で来ていい場所ではないというのが正直な感想です。とても危険という場所があるわけではないですが、事故が起きてもおかしくない場所は数カ所ありました。石門巡りはとても素晴らしい散策コースだと思いますが、初心者でも大丈夫と安易に喧伝するのは如何なものかと思いました。訪れる方はぜひ安全第一で!

●中間道を行く

さて、我々はこのまま中間道を進みます。次の目的地は大砲岩です。第四石門からは約10分程度です。分岐点から二つほど鎖場をこなすと大砲岩、天狗のひょうてい、胎内くぐりといった名所にたどり着きます。日本にもこんな場所があるのだなと思わずうっとりしてしまいます。山水画の世界です。

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大砲岩は先まで行くのに少し高度感がありますが、気をつけて行けば問題ないレベルです。ただ、十分に気をつけてくださいね。天狗のひょうていを登るには鎖場を登る必要がありますが、こちらも難易度は高くありません。登った先は平たくなっていて、10名くらい人がいても十分な広さがあります。皆さんのんびりと時間を過ごしていました。胎内くぐりについては直近で亡くなっていた方もいたので、今回は挑戦しませんでした。他に挑戦している人もいませんでした。

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さて、先を急ぎます。次の目的地はタルワキ沢との合流ポイントです。この先はかなりのアップダウンがあります。900m地点から、200段ほどはありそうな長い長い階段も含めて一気に下ります。困難な道というわけではないですが、上り下りが多いので、少し気が滅入ります。しかし途中に中国にありそうな、石のトンネルがあったり、巨大な蜂の巣があったりと飽きることなく進むことができます。そんな風にして歩みを進めていくと約60分ほどで東屋につきます。ここで少しだけ休みます。

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その後15分ほどで本読みの像(中間道中間点)に行き着き、更に20分ほどでタルワキ沢コースに合流します。ここからは一気に相馬岳頂上を目指します。「ジコボウシ」の標識で気が引き締まります。そういえば、「鷹戻し」は当分の間通行止めという標識が出ていました。いつ頃に通行可能になるんだろうか。

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●山頂へ直登

タルワキ沢から相馬岳を目指す登山道はどちらかというと荒れている方でした。700mから1100mまで400mを登ります。急登というわけではないですが、一部鎖場があります。難易度は高くないです。頂上までは約1時間ほどです。ルート案内がしっかり残っているので、見落とさないように注意しながら登ります。途中でおそらく山岳事故で亡くなった方に向けたレリーフがありました。そういえば、妙義山は山岳ベース事件の舞台でもあったということを帰ってから思い出しました。いろんな側面を持った山ですね。

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予定通り1時間ほどで頂上に到着しました。頂上は平たくなっていて、休憩スペースは十分にあります。森林限界以下ではありますが、それなりの展望はあります。一方には浅間山が聳え立っています。一方には金洞山のギザギザの稜線とその奥には船のような形が特徴的な荒船山と、その奥には八ヶ岳連峰が確認できます。友人が持ってきたポケットティッシュにはどこかで見たことがありそうなキャラクターが堂々と使われています。ギリギリアウトですね。

あと先輩の女性が持ってきた木製のカップがかわいかったので、今後自分で作ってみようかなと思います。それにしても、このカップが荒船山に見えるのは私だけでしょうか。頂上では、コッヘルでお湯を沸かし、インスタントラーメンを食べつつ、コーヒーを飲んで、ゆったりと過ごしました。

●下山-二つの予想外-

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だんだんと日が沈み始めたので、下山を開始します。当初は来た道を降り、中間道より更に一本下の道を通って、石門入り口まで戻ろうかと考えていました。しかし、来た道をただ戻るのはつまらないなと思い、予定はしていませんでしたが、バラ尾根を下り、堀切にでて、そこから中間道に戻るというルートに変更しました。 コースマップにも「難」という表示があったので、どんなものかなと少しの不安といくらかの高揚感がありました。鷹戻しに関する注意だらけです。

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勾配が急だと感じる場所はほとんどなかったですが、数カ所鎖場がありました。あとは、ルートが明確ではなく、迷い込みやすいなと感じました。もちろん、目印は所々にありますが、暗くなるにつれて視界が狭まり、何度か間違いそうになりました。そして何よりも、幾つかのピークを渡っていくため、上り下りが連続し、気が滅入りました。 堀切の手前に一箇所だけ「これ・・・鎖場が使わないで登るのか」という場所があり、そこの高度感はなかなかのものでした。下も横も絶対に見ないで、手元と上だけをみようと言い聞かせ、必死に登りました。ほぼ垂直でした。

●日暮れと焦り

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あたりはどんどん暗くなるし、この日はヘッドライトを持っていなかったのもあり、気持ちは相当に焦っていました。いつまでたっても堀切につかないので、通り過ぎてしまったのかなとも不安になりました。なので、堀切に無事着けた時は本当に安心しました。堀切からは約15分ほどで中間道に戻れます。ここも特に危険を感じるような場所はありませんが、ルートがわかりにくかったです。 中間道に戻れた時の安堵感は半端なかったです。ただ、まだここから一時間ほどの行程がのこっているので、急ぎます。

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時間はこの時すでに16時であたりをどんどん暗闇が支配していきます。途中であの長い階段が出てきます。ここが今回の山行で一番キツかったです。登りきった時の息切れは凄まじかった・・・。 石門を一つずつくぐっていき、鎖場もこなし、第一石門にたどり着いた時には17時をまわっていました。ここまで来ればもう一安心です。登山口に戻った時には本当に安堵感でいっぱいで、一気に肩の力が抜けました。自分だけならまだしも、今回は友人二人と一緒だったので、本当に安心しました。

と、このような形で今回の山行は幕を閉じます。想定外の事態はあったものの、今回も最高に楽しい山行になりました。今回はビビリ岩にも行くことができなかったですし、鷹戻しの踏破や縦走もできなかったので、レベルアップしてからまた次来たいと思います。

登山後の温泉

妙義ふれあいプラザ 妙義温泉「もみじの湯」

料金は大人510円。露天風呂もあり、サウナもあります。設備も綺麗で、休憩室もあり、これで510円はコスパいいなと思います。大満足でした。

採点

総合 ★★★★☆

・難易度★★★☆☆

鎖場も多く、またタルワキ沢コース頂上への道のりは他のルートよりは簡単だとは思いますが、それでもなかなかの急登です。前日の雨が残っており、とても滑りやすかったのが印象的です。

・コスト★★★★☆

駐車場はタダだし、近くの温泉もコスパが良いので、コスト的にはかなり優秀な山だと思います!

・楽しさ★★★★☆

鎖場も多く、アップダウンの多い登山道のため、飽きる事なく楽しめるのではないかなと思います。一方で鎖場が苦手な人には少し辛いかも。

・景色★★★★★

石門巡りだけでも十分楽しめるくらい、石門のインパクトは強いです。なかなかこんな風景にはお目にかかれないと思います。またその他にも奇岩だらけで、まさに石の殿堂の様相を呈しています。この日は快晴で、まだまだ紅葉真っ盛りということもあり、最高の条件が整っていました。

総括

起伏に富んだ自然のアスレチックを満喫することができました。石門巡りはハイキングという認識もあるようですが、鎖場もあり、落石の危険などもあるため、軽装で、安易な気持ちで訪れて良い場所ではないと考えます。しっかりと事前調査、準備を行った上で、訪れて、楽しんでいただきたいなと。偉そうな物言いになりますが。

さて、個人的な反省が二つあります。

1.下調べをせずに急遽下山ルートを変更したこと

予定ルートを急遽変えてしまい、どのくらいコースタイムなのか調べもせず、しかも冬に近づき日暮れが早くなっていることを考慮せず、結果として日暮れまでに下山はすることができませんでした。

2.ヘッドライトの装備を怠ったこと

事前の計画では日暮れ前に下山できる予定であり、荷物になるからとヘッドライトをザックに入れませんでした。しかし、今回の山行で日暮れの時間は先だとしても、山中にいると木々や山陰が日光を遮るため、実際には日没よりもよりも早く暗くなっていくのだということを実感しました。ヘッドライトがなくても携帯のライトで照らせばいいかなともおもいましたが、二つの点で望ましくないと思うに至りました。

一つ目は手がふさがってしまう事。暗くなっている中でバランスを崩した時、片手でしか身体を守れないのか、両手を使えるのかによって結果は大きく異なるかなと思います。二つ目は光量の違いです。携帯のライトで何とか足元、手元は照らすことができますが、遠くまで照らすことはできません。これは目印やトレースを見逃し、道迷いに陥る可能性を大いにあげることにつながると実感しました。これからは計画外、不測の事態に備えて、必ず常にヘッドライトは持っていくようにします。

コースタイム

09:30 中ノ岳登山口

09:35 第一石門

09:45 第二石門

10:05 第三石門

10:10 第四石門

10:20〜10:40 大砲岩

11:30〜11:55 東屋(中間道)

12:15 本読みの僧

12:30 タルワキ沢分岐点

14:00〜15:15 相馬岳

16:30 堀切

16:45 中間道分岐

17:30 中ノ岳登山口

山行データ

歩行距離:6.33km

行動時間:6時間30分

累積標高:2,026m

費用

高速料金(練馬〜松井田妙義):3,340円×2=6,680円

参考情報 

 

以上になります。

読んでくださいましてありがとうございました。皆様の参考になれば幸いです。

【山行計画】2016年11月20日 妙義山-日本を代表する奇勝を堪能する旅-

「この山はきっと中国かどこかの山だろう」
 
写真だけ見ると、異国の山のように思えてしまう。中国山水画に描かれるような奇岩が散らばったその景勝は、見るものを魅了してやまない。
 
日本が誇る奇勝、妙義山
 
その魅力を最大限堪能するべく計画を立てる。いざ、山水画の世界へ。
 
●日程:2016年11月20日(日)
●メンバー:3人
●天候予測:
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●交通手段:マイカー
●アクセス概略 
妙義山へのアプローチ口は妙義神社と中之嶽神社の二つが主だが、今回は中之嶽神社側からのアプローチを行う。中之嶽駐車場は400台ほどの駐車スペースがあり、トイレも完備している。
-上信越自動車道下仁田ICよりR254経由約25分/上信越自動車道松井田 妙義ICより旧有料道路経由約15分

妙義山概略

妙義山とは白雲山・金洞山・金鶏山・相馬岳・御岳・丁須ノ頭・谷急山などを合わせた総称で、南側の表妙義と北側の裏妙義に分かれています。榛名山赤城山と合わせて上毛三山と言われています。表妙義の最高峰は相馬岳(1,103.8m)で、裏妙義の最高峰は谷急山(1,162.1m)です。日本二百名山の一つ。
 
●予定ルート&コースタイム

 妙義山には幾つかのコースがあります。

・タルワキ沢コース

相馬岳への登頂を目指すコース。数箇所鎖場はあるが初心者でも登ることができるルート。登山口は妙義神社

・石門巡りコース

奇岩の散らばる中之嶽を楽しむことができる初心者向けコース。第一から第四までの石門を存分に堪能することができる。登山口は中之嶽神社。

・白雲山コース

難易度の高い鎖場が連続する上級者向けのコース。滑落事故、死亡事故も発生しており安易な気持ちで挑戦してはいけない。登山口は妙義神社

今回は このタルワキ沢コースと石門巡りコースを組み合わせます。

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06:00 東京発

09:00 中之嶽駐車場発

09:10 第一石門

09:20 第二石門

09:40 第三石門

09:50 第四石門

10:00 大砲岩分岐

10:15 大砲岩

11:15 東屋(中間道)

11:45 本読みの僧(中間道中間地点)

12:00 タルワキ沢コース分岐

13:00 相馬岳

14:00 タルワキ沢コース分岐

14:30 タルワキ沢起点

14:40 金鶏橋

15:10 一本杉

15:30 中之嶽駐車場着 

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・距離:?km
・行動時間:6時間30分
・累積標高:???m
・水場:あり

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●コース概略

奇岩に満ちた登山道はスリルに満ちていて、飽きることなく楽しむことができると思います。決して難易度が高いものではないものの、数箇所岩場があるので、侮らず安全第一に。鎖場があることので、防寒対策も兼ねてグローブを装備した方がいいかなと。今年は紅葉が遅かったと言われていますが、ここら辺はどうなのだろうか。紅葉シーズンは多くの観光客で賑わうとのことですが、明日は如何なものか。

 
以上です。
山行記録もお楽しみに!

【山行計画】2016年12月18日 丹沢山-神奈川深淵部の秘境を踏破せよ-

雪が降っておらず、凍っていない山に登りたい。そんなコンセプトで登れる山を探すと、この時期は意外と見つからない。かといって展望が悪い山や、登った感がないような山だと物足りない。そんな時、とっておきの山々を見つけたのだった。それは、神奈川にそびえる丹沢山。個人的には百名山の12座目。
 
●日程:2016年12月18日(日)
●メンバー:1人
●天候予測:
 
●交通手段:電車&バス
●アクセス概略 
往路:JR横浜線or京王線橋本駅から神奈川中央交通バスで三ヶ木バス停へ。
           三ヶ木バス停で月夜野行きに乗り換えて焼山登山口バス停まで約17分。
復路:大倉から神奈川中央交通バスにて渋沢駅まで約13分。

 ●丹沢山概略

一般的には丹沢山は一峰の山を指し示す山名ですが、深田久弥氏が『日本百名山』の中で述べた丹沢山とは個々の峰を指しているわけではなく、あくまで全体のものとして、つまり丹沢山塊という捉え方をしたものになります。ただ、今回の山行では丹沢山はあくまで丹沢主脈の一峰であると捉えていきます。
 
丹沢主脈丹沢山地の一部を構成する山々の連なりです。その最高峰は蛭ヶ岳であり、この山は丹沢山地の最高峰でもあります。標高は1,673mと決して高いわけではないですが、周囲を遮るものがないため、展望はとても良いことで知られています。塔ノ岳から丹沢山を経由し蛭ヶ岳を経て焼山へと続いていく稜線では、東京近郊とは思えない奥深い自然を味わうことができると言われています。今回の山行はこの稜線歩きを主目的しています。

 ●予定ルート&コースタイム

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04:55 新宿駅

05:58 橋本駅

06:20 橋本駅北口発

06:51 三ツ木着

06:55 三ツ木発

07:12 焼山登山口着

07:15 山行開始

08:40 焼山
09:25黍殻山(きびがらやま)
12:00 蛭ヶ岳(ひるがたけ)
13:45 丹沢山
14:45 塔ノ岳
16:45 大倉登山口
17:08 or 17:35 or 17:48 大倉バス停発
約13分で小田急渋沢駅に到着。
17:39 or 18:00 or 18:17 渋沢駅
渋沢駅から新宿までは約1時間20分。
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・距離:24.6km
・行動時間:9時間30分
・累積標高:???m
・水場:あり
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・登山後の温泉:湯花楽 秦野店
神奈川中央交通バス「秦18」系統・秦野駅行きバス8分、白山塚バス停よりすぐ。
距離は1.4kmなので徒歩約15分ほど。歩いてもいける。

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●コース概略

木道あり、鎖場あり、稜線歩きありと飽きのこないコースになると思います。天気が良ければ、富士山や八ヶ岳も捉えることができそうです。大倉尾根は「バカ尾根」として知られ、延々と登りが続く登山道として知られますが、今回は下りで使う予定なので特に気にならないかなと思います。今年は紅葉も遅いとのことなので、もしかして紅葉を楽しむこともできるかも。気温は10度以上はありそうなので、そこまで寒くはないだろうが、時期が時期なので防寒対策はしっかりとしていくようにしよう。

 
計画は以上です。
山行記録もお楽しみに!

【山行記録】2016年10月29日 雄山・大汝山 〜立山縦走→富山マラソンという挑戦〜

●プロローグ

若者よ、身体を鍛えておけ。

美しい心が、逞しい身体に、辛くも支えられる日がいつかは来る。

その日のために身体を鍛えておけ、若者よ。(「若者よ」より)

立山に 初めて立ちし 遠つ祖も 

涙拭はず 祈りましけむ (雄山山頂の石碑より)

●一つの挑戦

夜行バスは随分快適なものもあるんだな。あくびをしながら、うつらうつらしながら、一人感心していました。3列シートと書かれていたので、真ん中に通路があって、3列×2なのかと想像していたら、バスに入って目が丸くなりました。通路が2つある・・・「全部で」3列しかない・・・。なるほど、そうきたか。旅の始まりからいきなり面食らってしまいました。
 
こうやって夜行バスに乗ることにしたのも、直前に決めたばかりのことでした。折角富山にいくのであれば、やっぱり山に登りたい、そしてその山は、立山であるべきだろう、そんな風に思ったのでした。
 
立山連峰の主峰たる立山は、雄山(3,003m)と大汝山(3,015m)、および富士ノ折立(2,999m)の三つの峰の総称になります。立山は古くから山岳信仰の対象とされ、日本三大霊山の一つとして地元の人をはじめ、多くの人から敬意をもたれている山です。今回は雄山と大汝山の二つの3,000m峰を縦走する予定を立てました。
 
そもそも今回の一番の目的は富山マラソンにでて、完走し、自己ベストを更新することです。(こちらについては別のブログをご参照くださいませ)。
 
             -準備運動がてら立山に登り、その翌日にフルマラソンを完走する-
 
周りから無謀と言われた計画に挑戦することにワクワクしながら富山を目指しました。有給を取れていれば、こんな窮屈なスケジュールにならずに済んだのですが…自分の力不足を恨みます。
 

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●いざ、アルペンルート

バスは時間通り朝の5時30分富山駅に到着しました。駅前は閑散としていますが、同じような登山者がチラホラいました。あいにくの雨模様ですが、予想通りなので落ち込みません。
アルペンルートのコース全体図については文章の最後に参考資料として載せてありますので、ご参照くださいませ。 

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まずは富山地鉄に乗って、1時間ほどかけて立山駅を目指します。列車はがたんごとんと音を鳴らし、のんびり目的地へ向かいます。気づいた時には眠りに落ちており、気がついたら駅についていました。立山駅にて登山口がある室堂までの往復チケットを購入します。混雑すると30分ほど待つこともあるらしいので、前日までにオンライン予約をしておくことをお勧めいたします。
 
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次にケーブルカーに乗って、美女木へ向かいます。所要時間は10分ほどですが、一気に高度を500mほどあげます。平均傾斜は24度、最大のところだと29度もあるそうです。目で見ても明らかな急斜面です。乗客は一斉に写真を撮ります。写真で見ても急なことが伝わるでしょうか。このケーブルカーには大きな貨車がついていることが有名で、これは黒部ダムの建設の時に資材を運んだものらしいです。
 
そして、美女木から登山口である室堂まではバスに乗ります。約1時間ほどかかります。途中で称名滝がみれたりいくつか観光スポットがあるようなのですが、残念ながら天気が悪かったため見ることはできませんでした。そして、何より終始寝ていました。いつも通り気づいたら目的地についているパターンです。
 
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さて、いよいよ室堂に着きました。寒い、とにかく寒い。気温は0度とのことでした。UNIQLOヒートテックに、Patagoniaのナノエアフーディだけではさすがに寒くなってきたので、昔買ってタンスに眠っていたのColumbiaのハードシェルを上から着ます。彼にとっては今回が5年ぶりの復帰戦になります。「二軍で過ごした屈辱を、さあここで晴らすのだ!行ってこい!」とか心の中で叫びながら、黙々と着込みます。少し暖かくなってきました。山岳情報に目を通し、少し気が引き締まりました。
 
外に出てみると、ここまでの道中でたくさん人がいたのにもかかわらず、登山に向かう人はほとんどいませんでした。1組のカップルが私よりわずかに先に出発したのみです。
 
のんびりと準備をしていると、突然男性に声をかけられました。なんだろうと思って振り返ると、「山岳警備隊のものです。登山ですか?どこに向かうのですか?コースは?」とあれこれ聞かれました。「今日は天気も悪いですし、山頂は雪が降っているかもしれません。風も強いと思われます。無理をしないように十分に気をつけてください。靴も寒そうなので。」とアドバイスをいただき、一気に気が引き締まります。身軽にするために、トレランシューズで来てしまったこと少し後悔しました。
 

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●凍てつく風景

いよいよ登山開始です。といっても一ノ越までは散策路が整備されており、難なく登ることができます。標高は2,400mから2,700mまで登るので、はじめのうちは息があがります。途中で先ほどのカップルを追い越しました。かなりのんびりなペースだったけれど、上まではいかないんだろうか。
 

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道中、様々な植物が凍てついている姿を見ることができました。これだけ寒い山に登ったことはなかったので、初めて見る景色で、とても新鮮な感動を覚えました。

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そんな景色を楽しんでいるうちに、一ノ越につきました。ここまで40分ほど。ここからは山頂までを一気に直登します。山頂は雲に隠れてしまい確認することができません。延々と空まで続くかのような斜面にこの後の困難さを予想します。 

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●神々しき頂きへ

岩、岩、岩。とにかくひたすらガレ場が続きます。ただの岩ならいいのですが、ところどころ凍結していて、うっかりしていると、とても滑るのでさくさくとは進めません。手がつるっと、足がつるっと、前後につるっと、左右につるっと。そんなことの繰り返しでした。初めての経験でした。こんな感じで50分ほど黙々と登っているうちに人工物が見えてきました。気持ちが高まり、足を速めます。

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そして10時45分、雄山山頂に到着しました。2011年に登った富士山以来の3,000m峰への登頂です。いろんなものが凍ってます。

 

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山頂には誰もいませんでした。山頂を一人じめできる贅沢に浸ります。景色は残念ながら雲だらけ。しかし時より、一瞬だけ雲が晴れることがありました。その時雲の合間から見える空はとにかく青く、清らかでした。山の下からでは想像のできない天気が山頂にはあるんですね。
 

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雄山神社に参拝し、安全に戻れるように心の中で唱え、次の目的地である大汝山を目指します。大汝へは少し下って、登り返しになります。これまでの道と同じく岩だらけで時より凍結しているところもありますが、危険を感じるようなところはありません。そして、雄山を経って30分ほどで、大汝山山頂に至りました。
 

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特に大きな目印などはないですが、ひっそりと杭が立ってます。凍結していたため、なんて書いてあるのかは全くわかりませんでした。風が強かったので岩陰に隠れて休息を取ります。10分ほど休憩し、下山を開始します。この辺りから雲が晴れるようになってきました。

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●下山

復路にて地面の足跡を確認してみると、私のもののみが残っているようでした。たぶん、今日の山頂一番乗りは私だったんだろうと思うと、特別嬉しくなりました。山登りは競い合うものではないとは思いますが、やはり一番はいいものです。
 
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雄山に戻った時に、別の登山グループに遭遇しました。山頂を独り占めできる時間帯に到着しておいてよかったなと思いました。天気は少しずつ回復に向かっているようでした。山頂では虹もかかっていました。ときたま、遠くの山の山頂が頭を見せます。その光景もまた幻想的でした。とにかく空が青かった。そして澄んでいました。
 

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帰り道は登りと比べるととても楽でした。晴れてきた事、高度に慣れてきた事もあるかと思いますが、あっという間に一の越まで下れました。途中数組の登山者とすれ違いましたが、それでもピーク時と比べたら、とても少ない人数なんでしょうね。気さくなおじさんが、一の越の小屋の近くで雷鳥が群生しているという事を教えてくれましたが、残念ながら自分がついた頃にはすでにいなくなっていました。
 
このままでの勢いをそのままに、室堂まで一気に下ります。トレラン気分で進んでいくと、25分ほどで室堂に戻ってこれました。13時5分に無事下山することができました。
 
室堂は山頂の静けさからは一変して、観光客で賑わっていました。ツアー客、特に中国・韓国からの方がとても多く見受けられました。そういえば、アルペンルートがとても人気なんで話をどこかで聞いた事があります。帰りのバスの時間まで少し時間があったため、立山蕎麦を食べる事にしました。
 

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身体が一気に暖まります。立山と刻印されたかまぼこがかわいい。蕎麦を食べ終わった後に温泉卵を飲みます。タンパク質の補給です。
 

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飲むヨーグルトと牛乳も飲みます。タンパク質の補給です。さて、ここからは行きと往路と同じルートで帰っていきます。急いで帰って、フルマラソンのエントリーをしなければ・・・。次はゆっくりと観光しよう。あたたかい時期に来よう。
 
さらば、立山!また会う日まで!
 

●下山後の食事

ラーメンマニアの側面を持つ私は、旅先で出会ったラーメン屋は必ず入るようにしている。濃厚だけれども、とても飲みやすいスープが魅力的な一品。もし機会があれば是非。

●今回の宿

銭湯が併設された宿泊施設。料理場もあり、館内は広々としている。素泊まりで4,000円で、しかも何回でも銭湯に入っていいという良心的な価格設定。部屋は和室でこたつも付いている。銭湯も10種類程度の浴槽があり、十分満足出来る。今回本当は二人で泊まる予定だったが、急遽一人がキャンセルになってしまった。そのことを伝えると、「泊まらない方の分は頂戴するわけにはいきません」と4,000円返してくださった。その優しさに心がほっこりした。魚津駅から20分ほど歩かなければならないのが少し気になるが、かなりオススメの宿です。

●勝手に採点

総合    ★★★☆☆
・難易度★★☆☆☆
室堂から雄山、大汝山を目指すルートは危険を感じるところはない。ただし、時期によっては凍結に注意。
・コスト★★☆☆☆
室堂までの交通費はなかなかに高い。詳しくは下記「費用」欄を参照。
・楽しさ★★☆☆☆
登山道は単調であまり面白みはないかもしれない。季節や天気の影響もあるだろう。他のルートは変化に富んでいて楽しいという話もあるので、次回は別のルートを試してみる。
・景色★★★☆☆
今回は天気がイマイチだったので、あまり良い景色には出会えなかった。しかし、凍結した植物たちはとても綺麗だったし、時より垣間見えた景色はとても美しかった。季節と天気次第では相当景色を楽しめるのだろうとと思う。

●総括

今思えばこの時期の立山に軽装備で登れたのは運がよかったのかもしれない。昨年の同じ頃を写真を見ると立山はすっかり雪化粧をしている。今回は凍結も雪も大したことがなかったから無事に帰ってこれたが、やはり事前の情報収集、準備、計画が大切だと再認識した。「10月からは冬山です」という注意書きが印象に残っている。夏山と冬山では(それが仮に同じ山だとしても)、見せる姿は全然違うのだという勉強になった。

●コースタイム

●費用

・高速バス(東京⇨富山):7,700円
※新幹線だと約12,000円
電鉄富山駅立山:1,200円(片道)×2=2,400円
立山駅〜室堂:4,210円(往復)

●参考情報