やまざかり

山に関する情報を中心に発信しています。直近の目標は日本三百名山登頂。夢は大きくセブンサミット踏破!

【山行記録】2016年10月29日 雄山・大汝山 〜立山縦走→富山マラソンという挑戦〜

●プロローグ

若者よ、身体を鍛えておけ。

美しい心が、逞しい身体に、辛くも支えられる日がいつかは来る。

その日のために身体を鍛えておけ、若者よ。(「若者よ」より)

立山に 初めて立ちし 遠つ祖も 

涙拭はず 祈りましけむ (雄山山頂の石碑より)

●一つの挑戦

夜行バスは随分快適なものもあるんだな。あくびをしながら、うつらうつらしながら、一人感心していました。3列シートと書かれていたので、真ん中に通路があって、3列×2なのかと想像していたら、バスに入って目が丸くなりました。通路が2つある・・・「全部で」3列しかない・・・。なるほど、そうきたか。旅の始まりからいきなり面食らってしまいました。
 
こうやって夜行バスに乗ることにしたのも、直前に決めたばかりのことでした。折角富山にいくのであれば、やっぱり山に登りたい、そしてその山は、立山であるべきだろう、そんな風に思ったのでした。
 
立山連峰の主峰たる立山は、雄山(3,003m)と大汝山(3,015m)、および富士ノ折立(2,999m)の三つの峰の総称になります。立山は古くから山岳信仰の対象とされ、日本三大霊山の一つとして地元の人をはじめ、多くの人から敬意をもたれている山です。今回は雄山と大汝山の二つの3,000m峰を縦走する予定を立てました。
 
そもそも今回の一番の目的は富山マラソンにでて、完走し、自己ベストを更新することです。(こちらについては別のブログをご参照くださいませ)。
 
             -準備運動がてら立山に登り、その翌日にフルマラソンを完走する-
 
周りから無謀と言われた計画に挑戦することにワクワクしながら富山を目指しました。有給を取れていれば、こんな窮屈なスケジュールにならずに済んだのですが…自分の力不足を恨みます。
 

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●いざ、アルペンルート

バスは時間通り朝の5時30分富山駅に到着しました。駅前は閑散としていますが、同じような登山者がチラホラいました。あいにくの雨模様ですが、予想通りなので落ち込みません。
アルペンルートのコース全体図については文章の最後に参考資料として載せてありますので、ご参照くださいませ。 

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まずは富山地鉄に乗って、1時間ほどかけて立山駅を目指します。列車はがたんごとんと音を鳴らし、のんびり目的地へ向かいます。気づいた時には眠りに落ちており、気がついたら駅についていました。立山駅にて登山口がある室堂までの往復チケットを購入します。混雑すると30分ほど待つこともあるらしいので、前日までにオンライン予約をしておくことをお勧めいたします。
 
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次にケーブルカーに乗って、美女木へ向かいます。所要時間は10分ほどですが、一気に高度を500mほどあげます。平均傾斜は24度、最大のところだと29度もあるそうです。目で見ても明らかな急斜面です。乗客は一斉に写真を撮ります。写真で見ても急なことが伝わるでしょうか。このケーブルカーには大きな貨車がついていることが有名で、これは黒部ダムの建設の時に資材を運んだものらしいです。
 
そして、美女木から登山口である室堂まではバスに乗ります。約1時間ほどかかります。途中で称名滝がみれたりいくつか観光スポットがあるようなのですが、残念ながら天気が悪かったため見ることはできませんでした。そして、何より終始寝ていました。いつも通り気づいたら目的地についているパターンです。
 
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さて、いよいよ室堂に着きました。寒い、とにかく寒い。気温は0度とのことでした。UNIQLOヒートテックに、Patagoniaのナノエアフーディだけではさすがに寒くなってきたので、昔買ってタンスに眠っていたのColumbiaのハードシェルを上から着ます。彼にとっては今回が5年ぶりの復帰戦になります。「二軍で過ごした屈辱を、さあここで晴らすのだ!行ってこい!」とか心の中で叫びながら、黙々と着込みます。少し暖かくなってきました。山岳情報に目を通し、少し気が引き締まりました。
 
外に出てみると、ここまでの道中でたくさん人がいたのにもかかわらず、登山に向かう人はほとんどいませんでした。1組のカップルが私よりわずかに先に出発したのみです。
 
のんびりと準備をしていると、突然男性に声をかけられました。なんだろうと思って振り返ると、「山岳警備隊のものです。登山ですか?どこに向かうのですか?コースは?」とあれこれ聞かれました。「今日は天気も悪いですし、山頂は雪が降っているかもしれません。風も強いと思われます。無理をしないように十分に気をつけてください。靴も寒そうなので。」とアドバイスをいただき、一気に気が引き締まります。身軽にするために、トレランシューズで来てしまったこと少し後悔しました。
 

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●凍てつく風景

いよいよ登山開始です。といっても一ノ越までは散策路が整備されており、難なく登ることができます。標高は2,400mから2,700mまで登るので、はじめのうちは息があがります。途中で先ほどのカップルを追い越しました。かなりのんびりなペースだったけれど、上まではいかないんだろうか。
 

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道中、様々な植物が凍てついている姿を見ることができました。これだけ寒い山に登ったことはなかったので、初めて見る景色で、とても新鮮な感動を覚えました。

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そんな景色を楽しんでいるうちに、一ノ越につきました。ここまで40分ほど。ここからは山頂までを一気に直登します。山頂は雲に隠れてしまい確認することができません。延々と空まで続くかのような斜面にこの後の困難さを予想します。 

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●神々しき頂きへ

岩、岩、岩。とにかくひたすらガレ場が続きます。ただの岩ならいいのですが、ところどころ凍結していて、うっかりしていると、とても滑るのでさくさくとは進めません。手がつるっと、足がつるっと、前後につるっと、左右につるっと。そんなことの繰り返しでした。初めての経験でした。こんな感じで50分ほど黙々と登っているうちに人工物が見えてきました。気持ちが高まり、足を速めます。

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そして10時45分、雄山山頂に到着しました。2011年に登った富士山以来の3,000m峰への登頂です。いろんなものが凍ってます。

 

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山頂には誰もいませんでした。山頂を一人じめできる贅沢に浸ります。景色は残念ながら雲だらけ。しかし時より、一瞬だけ雲が晴れることがありました。その時雲の合間から見える空はとにかく青く、清らかでした。山の下からでは想像のできない天気が山頂にはあるんですね。
 

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雄山神社に参拝し、安全に戻れるように心の中で唱え、次の目的地である大汝山を目指します。大汝へは少し下って、登り返しになります。これまでの道と同じく岩だらけで時より凍結しているところもありますが、危険を感じるようなところはありません。そして、雄山を経って30分ほどで、大汝山山頂に至りました。
 

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特に大きな目印などはないですが、ひっそりと杭が立ってます。凍結していたため、なんて書いてあるのかは全くわかりませんでした。風が強かったので岩陰に隠れて休息を取ります。10分ほど休憩し、下山を開始します。この辺りから雲が晴れるようになってきました。

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●下山

復路にて地面の足跡を確認してみると、私のもののみが残っているようでした。たぶん、今日の山頂一番乗りは私だったんだろうと思うと、特別嬉しくなりました。山登りは競い合うものではないとは思いますが、やはり一番はいいものです。
 
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雄山に戻った時に、別の登山グループに遭遇しました。山頂を独り占めできる時間帯に到着しておいてよかったなと思いました。天気は少しずつ回復に向かっているようでした。山頂では虹もかかっていました。ときたま、遠くの山の山頂が頭を見せます。その光景もまた幻想的でした。とにかく空が青かった。そして澄んでいました。
 

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帰り道は登りと比べるととても楽でした。晴れてきた事、高度に慣れてきた事もあるかと思いますが、あっという間に一の越まで下れました。途中数組の登山者とすれ違いましたが、それでもピーク時と比べたら、とても少ない人数なんでしょうね。気さくなおじさんが、一の越の小屋の近くで雷鳥が群生しているという事を教えてくれましたが、残念ながら自分がついた頃にはすでにいなくなっていました。
 
このままでの勢いをそのままに、室堂まで一気に下ります。トレラン気分で進んでいくと、25分ほどで室堂に戻ってこれました。13時5分に無事下山することができました。
 
室堂は山頂の静けさからは一変して、観光客で賑わっていました。ツアー客、特に中国・韓国からの方がとても多く見受けられました。そういえば、アルペンルートがとても人気なんで話をどこかで聞いた事があります。帰りのバスの時間まで少し時間があったため、立山蕎麦を食べる事にしました。
 

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身体が一気に暖まります。立山と刻印されたかまぼこがかわいい。蕎麦を食べ終わった後に温泉卵を飲みます。タンパク質の補給です。
 

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飲むヨーグルトと牛乳も飲みます。タンパク質の補給です。さて、ここからは行きと往路と同じルートで帰っていきます。急いで帰って、フルマラソンのエントリーをしなければ・・・。次はゆっくりと観光しよう。あたたかい時期に来よう。
 
さらば、立山!また会う日まで!
 

●下山後の食事

ラーメンマニアの側面を持つ私は、旅先で出会ったラーメン屋は必ず入るようにしている。濃厚だけれども、とても飲みやすいスープが魅力的な一品。もし機会があれば是非。

●今回の宿

銭湯が併設された宿泊施設。料理場もあり、館内は広々としている。素泊まりで4,000円で、しかも何回でも銭湯に入っていいという良心的な価格設定。部屋は和室でこたつも付いている。銭湯も10種類程度の浴槽があり、十分満足出来る。今回本当は二人で泊まる予定だったが、急遽一人がキャンセルになってしまった。そのことを伝えると、「泊まらない方の分は頂戴するわけにはいきません」と4,000円返してくださった。その優しさに心がほっこりした。魚津駅から20分ほど歩かなければならないのが少し気になるが、かなりオススメの宿です。

●勝手に採点

総合    ★★★☆☆
・難易度★★☆☆☆
室堂から雄山、大汝山を目指すルートは危険を感じるところはない。ただし、時期によっては凍結に注意。
・コスト★★☆☆☆
室堂までの交通費はなかなかに高い。詳しくは下記「費用」欄を参照。
・楽しさ★★☆☆☆
登山道は単調であまり面白みはないかもしれない。季節や天気の影響もあるだろう。他のルートは変化に富んでいて楽しいという話もあるので、次回は別のルートを試してみる。
・景色★★★☆☆
今回は天気がイマイチだったので、あまり良い景色には出会えなかった。しかし、凍結した植物たちはとても綺麗だったし、時より垣間見えた景色はとても美しかった。季節と天気次第では相当景色を楽しめるのだろうとと思う。

●総括

今思えばこの時期の立山に軽装備で登れたのは運がよかったのかもしれない。昨年の同じ頃を写真を見ると立山はすっかり雪化粧をしている。今回は凍結も雪も大したことがなかったから無事に帰ってこれたが、やはり事前の情報収集、準備、計画が大切だと再認識した。「10月からは冬山です」という注意書きが印象に残っている。夏山と冬山では(それが仮に同じ山だとしても)、見せる姿は全然違うのだという勉強になった。

●コースタイム

●費用

・高速バス(東京⇨富山):7,700円
※新幹線だと約12,000円
電鉄富山駅立山:1,200円(片道)×2=2,400円
立山駅〜室堂:4,210円(往復)

●参考情報

【山行記録】2016年10月22-23日 金峰山・瑞牆山 -1日目-

●プロローグ

10月22-23日に、金峰山瑞牆山へ一泊二日で行ってきました。今回は金峰山小屋にて人生二回目の山小屋泊です。山行計画はこちらを参照くださいませ。
 

●1日目 -のんびり山小屋を目指す-

首都圏での渋滞と中央道での渋滞、そしてガソリン入れたり、コンビニ行ったりしているうちに、到着予定時間より1時間30分も遅れて瑞牆山荘に到着しました。
 
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行程的には余裕を持って組んでいましたが、それでもちょっと遅れすぎました。やはり深夜発が一番いいんでしょうね。でも、金曜の深夜発って…サラリーマンには厳しいです。
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さて、瑞牆山荘登山口にはすでに多くの車が停まっていて、駐車場もいっぱいになっていました。路駐している車も多かったです。なんとか一台分のスペースを見つけ、ささっと準備を整え、ようやく本日の山行の開始です。

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富士見平小屋までの道のりは、急ではなく、歩きにくい場所もほとんどなくさくさく進むことができます。

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紅葉はピークとまではいきませんでしたが、しっかりと色もつき始めていて、山行に秋の彩りをもたらしてくれました。道中、水場があり、冷たい新鮮な水を飲んで、爽やかな気持ちになることができました。

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富士見平小屋は多くの人で賑わっていました。ここで、瑞牆山への登山道金峰山への登山道に分岐しています。ベースキャンプ的な趣があり、テン場もあります。窯焼きピザなどの誘惑に負けそうになりましたが、遅れを取り戻すべく、10分だけ休憩し先を急ぎました。

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次の目的地である大日小屋、大日岩までの道のりは若干傾斜がきつくなっていきます。地面も岩が目立つようになり、多少の歩きにくさが出てきます。ゆっくり歩いて一時間ほどで大日小屋に到着しました。大日小屋は無人小屋です。登山道から少しばかり降ったところに小屋はあります。薄暗く、蜘蛛の巣も張っているため、不気味な感じはするものの、毛布などもあり、埃かぶってるというわけでもないので、定期的に使われているのかな。 

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大日岩あたりまでくると、傾斜もそれなりにでてくるし、岩がいよいよ目立つようになります。ちょっとした鎖場も現れますが、なくても登れるくらいのものなので、鎖場が苦手な方もご安心を。

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大日岩を越えたあたりから、視界が一気に広がり、景色を楽しみつつの山行になってきます。岩壁が聳え立っていたり、深く切り込まれた崖になっていたり、なかなか印象的な道が続きます。ひょっこり瑞牆山が現れたり、富士が帽子を被っていたり。

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大日岩から辛抱強く歩き続けること約2時間30分で、いよいよ金峰山の頂上が見えてきました。よくよく見ると五丈岩の上で人がガッツポーズしています。
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金峰山小屋が見えてきます。山頂への道との分岐点以降は、高度を少しずつ下げつつの平坦な道なので、あっという間についてしまいます。

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そして、16:30に小屋に到着!!!スタートが遅れてしまったいたので心配でしたが、暗くなる前につけて良かったです。山小屋は賑わっており、満員とのことでした。着いたのが遅かったので、布団は早いもの順ですでに埋まっており、寝袋での宿泊になりますとのことでした。布団だと一人一枚ではなかったらしく、寝袋なら一人一枚ということだったので、ラッキーだったのかもしれないです。食事の時間は3組に分かれており、自分たちは17:40からとのことだったので日の入りを見るために山頂に登ることにしました。

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登り始めからすでに暗くなり始めており、30分程かけて山頂についたころにはちょうど日の入りの時間になっていました。雲がかかっており、残念ながらあまりきれいに見ることはできませんでした。

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せっかく頂上に来たので、単身五丈岩に挑戦することにしました。自分一人しかいない山頂は寂しく、怖さすらありました。風の音は轟々と鳴り響き、あたりはどんどん暗くなっていきます。恐ろしさもあってベッドライトをつけました。五丈岩の目の前にある鳥居がとても神々しかった。登り始めるも、登山靴もグローブも山小屋に置いてきたこともあり、全く歯が立ちません。あたりはどんどん暗く、寒くなっていくので、今日は諦めて下山することにしました。一人でのナイトハイクは初めてだったため、結構焦りました。目印となるものもあまりなく、いくつか分岐もあったので、間違った道を降ってるのではないかとの不安が常にありました。なので、無事に山小屋に到着できた時はとても安心しました。

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さて、一安心したところでお待ちかねの夕食後の時間です。ここでの食事は自分でプレートを取りに行く形式です。本日のメニューはライスと、チキンソテー、野菜の盛り合わせ、ポテサラ、メロンというものでした。そしてなんと白ワインがつきます。アルコールが抑えられた甘めのものでしたが、これはきっと激しい運動後の登山者への配慮なんだろうなと思います。食事はとても美味しく大満足でした。

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そして、なんと、お替り用のカレーがあるとのアナウンスが!もう、テンションは最高潮です。山小屋でカレーとか、至福でしかない。こんな感じでとてもとても満足度の高い夕食になりました。
 
 
夕食後は知り合った方々との会話を楽しみました。酒席にも混ぜていただき、いろんなお話ができたのはとても楽しい思い出になりました。こういった出会いが山登りのおもしろさだなとつくづく思います。消灯の時間の21時に床につきました。普段は25時とかに寝ているので、なかなか寝付けませんでしたが、小屋はとても暖かく、しばらくするうちに夢の世界へと誘われていきました。
 
→二日目に続きます。

●コースタイム

11:10瑞牆山荘〜12:00-12:10富士見平小屋〜13:10-13:20大日小屋〜13:50-14:00大日岩〜16:30金峰山小屋

【山行計画】2016年11月23日 両神山-神の眠りし鎖場天国へ、いざゆかん-

以前から行こうと行こうと思って、なかなか行けずにいた両神山についに登ります。乾徳山に登って以来、鎖場好きなので、両神に登るなら絶対に八丁尾根コースと決めていました。個人的には百名山の11座目。
 
●日程:2016年11月23日(水)
●メンバー:4人〜5人
●天候予測:後日
●交通手段:マイカー
●アクセス概略
関越自動車道「花園IC」→ 国道140号 → 秩父やまなみ街道(皆野寄居有料道路)→ 国道299号 → 林道金山志賀坂線→ 八丁峠駐車場

 ●両神山概略

両神山奥秩父山塊の一峰を占める山であり、武甲山、三峰山と合わせて秩父三山と呼ばれている。標高は1,723mである。両神と言う名前の由来には諸説あるが、イザナミイザナギの神を祀っているから両神と呼ぶという説が有名なようだ。古くから山岳信仰の対象とされ、かつては女人禁制であった。山中にある神社には狛犬の代わりに狼の石像が置かれているが、これは狼を神の使いとする三峰神社の影響であると言われている。 

 ●予定ルート&コースタイム

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09:00 八丁峠駐車場発(1,220m)
09:50 八丁峠着
10:40 西岳着(1,613m)
11:30 東岳着(1,660m)
12:10 両神山山頂着(1,723m)
12:50 両神山山頂発
13:20 東岳着
14:00 西岳着
14:40 八丁峠着
15:20 八丁峠駐車場着
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・距離:5.5km
・行動時間:5時間40分
・累積標高:751m
・水場:なし
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・登山後の温泉:道の駅 両神温泉薬師の湯

cf.道の駅 両神温泉薬師の湯 | 小鹿野両神観光協会

・登山後の食事:高砂ホルモン 御花畑

cf.高砂ホルモン(地図/写真/秩父・長瀞/韓国料理その他) - ぐるなび

※と思ったら、11月23日は臨時休業だそうです・・・。

●コース概略

鎖場が連続する鎖場天国。アップダウンが激しいために体力の消耗は激しいかもしれないが、その分メリハリのついた登山道で飽きは少ないだろう。危険で難易度が高いというわけではないようだが、気を抜かずに着実にこなしていく気持ちで臨む。落石には要注意。途中トイレはないので、八丁峠駐車場で済ませておく必要がある。水場もないため、事前にしっかりと準備をしておこう。
 
 
 晴れますように。山行記録もお楽しみに!
 

【山行計画】10月22-23日 金峰山・瑞牆山

秩父の名峰、金峰山瑞牆山を山小屋泊の1泊2日で縦走します!紅葉の時期でもあるので、赤色系に色づいた山々と灰色の岩壁とのコントラストが楽しみ。個人的には百名山の8、9座目。

 ●金峰山瑞牆山概略

金峰山甲州ではキンプと呼ばれ、信州ではキンポウと呼ばれる。標高は2,595mであり、日本百名山の一つ。荻生徂徠は『峡中紀行』の中で「北ノ山、ソノ最モ遠ク最モ峻シク、而シテサクガクとして天ヲ刺スモノ、金峰山ナリ」と記しており、また山頂は黄金の地であり、金の採掘場であったとも言われている。山頂にある五丈石がシンボル。

瑞牆山の標高は2,230mであり、日本百名山の一つ。瑞牆とは神社の周囲の玉垣の事だが、瑞牆という名称は後世与えられたもので、かつは別の呼ばれ方をしていたとの説が多い。深田氏は「針葉樹の大森林から、ニョキニョキと岩が生えているような趣」がこの山のユニークなところであると記している。大ヤスリ岩はシンボル。

●日程:2016年10月22-23日(土・日)

●目的:金峰山瑞牆山の登頂+紅葉狩り

●メンバー:4人

●天候予測:

山小屋からの情報によると昨年の同じ時期は最高気温は8℃程度、最低気温は−4℃程度であったとのこと。日の出は5:49、日の入りは17:10。天気予報を見る限り、決して天気は良くなさそうなので、レインウェアはもちろん防寒対策は必須。

cf.https://weather.com/weather/today/l/35.87,138.63

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cf.金峰山の天気 - てんきとくらす [天気と生活情報]

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●交通手段:マイカー

●アクセス概略

瑞牆山荘付近に全部合わせて約150台分の駐車場がある。埋まってしまったらどうするんだろう。

近くに世界有数のラジウム含有量を誇る増富温泉郷がある。増富の湯が有名らしい。

cf.増富の湯 -山梨県- 増富温泉 日帰り入浴施設

●予定ルート&コースタイム

1日目

06:00 東京発

(渋滞がなければ2時間30分。166km。)

09:30 瑞牆山荘着(1,510mくらい)

10:20 富士見平小屋着(1,810mくらい)

11:20 大日小屋着(2,056mくらい)

12:00 大日岩着(2,201m)

14:15 金峰山登頂(2,595m)

14:45 金峰山小屋着(2,420mくらい)

(夕焼けを山頂から見る場合は先に小屋に着いてから、山頂を目指すことになる。ただ、全員分のヘッデンがないと厳しいか。

計5時間15分、約5.5km

2日目

(日の出は是非見たいと思うが、全員分のヘッデンがないと厳しいか・・・。小屋の朝ごはんは何時からだろう)

06:45 金峰山小屋発

09:15 富士見平小屋着(1,810mくらい)

11:00 瑞牆山登頂(2,230m)

12:30 富士見平小屋着(1,810mくらい)

13:15 瑞牆山荘着(1,510mくらい)

計6時間30分、約9.2km

●コース概略

危険を感じるような場所はないはず。天気さえ良ければ稜線歩きは楽しいだろうし、美しい景色を堪能できそう。ただ、富士見平小屋〜瑞牆山のルートは地図で見ても相当な急登であることがうかがえる。鎖場やコープ、梯もあることも考え、軍手はあったほうがよさそうだ。変化に富んだコースであるため、飽きることなく楽しみながらの山行になりそうだ。

 

とにかく、晴れますように。山行記録もお楽しみに!

【山行記録】2016年10月9日 至仏山 -嵐の中で、仏に至る-

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秋だ、紅葉だ、尾瀬だ!ということで、至仏山に登ってきました!初の尾瀬、初の至仏山です。※山行計画についてはこちらの記事をご参照くださいませ(至仏山 山行計画)

●嵐の前触れ

今回は3人での山行の予定だったため、我が家のワゴンRを使う予定でした。翌日に備えてそろそろ寝ようかなと思い始めた22時頃、弟から連絡がきました。

「走行中にエンストする。さっきも踏切の中で急に止まった」

確かに最近調子悪いなと思っていたけれど、なんでよりによって前日に!実際に車に乗ってみると、確かにアクセルオフになると急に止まる。これは人を乗せて走るわけにはいかないなと判断し、明日は中止かと思って友人に電話をしたところ、24時間営業のレンタカー屋を見つけてくれ、しかも私の家の近くにあるというではないか。24時間営業のレンタカー屋があるんですね、勉強になりました。しかも家から徒歩圏内にあるなんてラッキーでした。

そして、車を使うことができなくなった責任を取り?弟も急遽参加することになりました。彼はこれが登山デビューです。

と、前日からバタバタしてしまったわけですが、これはまさしく嵐の前触れに過ぎませんでした。

●雨降る尾瀬

トラブルもあったため、予定より大幅に遅れて深夜1時に寝ました。そして2時に起き、レンタカー屋で車を確保し、友人をピックアップし、関越道ではるばる尾瀬を目指します。眠い。早速レッドブルを注入します。いいペースです。渋滞に遭うこともなく2時間30分くらいで沼田ICにつきます。尾瀬戸倉までの道中にコンビニが幾つかあるので、もし買い物ができていなくても安心です。

6時に尾瀬戸倉に到着。規制があるためマイカーはここまでです。ここからは乗合バスか乗合タクシーでベースキャンプである鳩待峠へ向かうことになります。乗合バスと乗合タクシーは別の料金体系なのかと思っていたら、同じなんですね。大人は共通して930円です。券売機で購入します。バスは1時間に1本ですが、タクシーの方は人数が揃い次第、出発してくれます。ズラリと並ぶハイエースタクシーたち。さすが尾瀬、準備万端です。道中の30分は運転手の方がコースや見どころ注意点を紹介してくれます。結構な頻度でクマが目撃されているとのことでした。ただ、尾瀬のクマは人馴れしていて、かつ食べ物も豊富にあるため、人を襲うようなことはないですよとのことでした。もし遭遇してしまった場合は、大きな声を出さない、騒がない、フラッシュをたかない、背中を見せずに後ずさりをするというルールを守れば大丈夫とのことでした。

そんな話を聞いているうちにあっという間に鳩待峠に到着しました。雨のせいもあってか想像していたよりかなり人が少なかったです。気温は10度くらい。少し肌寒いかなという感じです。身支度を整えて、いよいよ出発します。まずは山ノ鼻へ向かいます。鳩待峠からそのまま至仏山を目指すこともできるのですが、その場合、山ノ鼻~至仏山間が上り専用になっているため、同じ道をもう一度戻ってこなくてはいけなくなってしまいます。それではつまらないなと思い、少し遠回りにはなりますが、今回は鳩待峠~山ノ鼻~至仏山~小至仏山~鳩待峠というルートを選びました。

 

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鳩待峠から山ノ鼻までは約3キロで基本的には下り道です。標高差は約200m。整備が行き届いていて、木道になっている部分も多いのですが、雨の日はとにかく滑るので気をつける必要があります。ゴムゾーンは一部です。

 

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途中にはクマの除けの鐘があったり、注意書きが貼り付けてあります。クマが茂みの中に隠れて人間からの発見が遅れてしまわないように、一部草を刈り取っている場所があるとのことでした。そこはクマの通り道とのことです。 50分ほどで山ノ鼻ビジターセンターに到着。

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クマの剥製とかが展示されてます。運転手のおじさんはクマに出会ったらラッキーだと思ってくださいと言っていたけど、実際こんなのに遭遇したら恐ろしいだろうなあ。 少し休んですぐに出発します。本当は1時間ほど尾瀬ヶ原を散策する予定でしたが、雨が降り続いていたため予定を変更し、そのまま至仏山を目指すことになりました。

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至仏山への登山道へ向かう途中に広がる湿原はとても美しかった。燃えるようなオレンジ色とまではいきませんが、これぞ尾瀬という風景に大満足です。雨がシトシトと降り続けています。そして、8時に登頂開始。約800mを一気に登ります。

●降り続ける雨、悪路、吹き付ける風

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難易度としては低いと聞いていたのですが、確かに道は整備されていて登りやすい道ではありました。ただ、降り続く雨の影響で道は川のようになっていて、水溜りもたくさんあり、なかなかの悪路でした。途中鎖場も数箇所ありますが、使わずに登ることもできるます。至仏山は蛇紋岩という岩によって山体が構成されており、登山道は蛇紋岩で溢れています。この蛇紋岩は乾いていても滑るということなので、いわんや雨の日をや、というわけです。滑らないように、転ばないように慎重に進みます。

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森林限界は低いため、少し登るだけで一気に開けます。振り返ると尾瀬ヶ原の絶景が広がっています。もう少し晴れていればなと思いつつ、目的の景色が見れて満足でした。中間地点に到着したあたりで雨は天気予報通り止みました。しかし、登るにつれ今度は風が強くなっていきます。

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アメニモマケズ、カゼニモマケズ、ひたすら岩場を登り続けます。山頂付近に近づくにつれて再び階段が現れます。この階段が結構傾いているので雨が降っていると滑りそうで怖かったです。山頂に着いたらコーヒー入れて飲もうね、なんて話しつつ、黙々と登ります。そして、登り始めて2時間ほどの10時に至仏山の山頂に到着しました。本当なら絶景が広がっているはずなのですが、雲に包まれて何も見えません。そして、吹き荒れる風。とてもではないですがバーナーでお湯を沸かして、コーヒーを入れて、語らい合うなんていう優雅な時を過ごすことはできない状況でした。気温はおそらく5度程度、風が吹きつけてくるため体感温度は零度近かったように思われます。止まってしまったら、汗冷えするし、どんどん体温を奪われてしまうので、一刻も早く下山することにしました。

●猛風の中の稜線歩き、そして下山

山ノ鼻〜至仏山のコースは上り専用であるため、小至仏山を経由して鳩待峠へ下山していきます。稜線上はもはや風というよりは嵐でした。よく台風接近時にレポーターが「じっと立っていることもままなりません。身体がもっていかれそうです」と実況しているが、まさにそんな感じです。

山に登ると風の通り道があるんだなと実感しますが、下からへと上へと風が雲をドンドンと運び上げる風の道が行く先に待ち受けていることが目で見て実感できた時、さすがに少し身構えてしまいました。風速は40m位はあったのではないかと思います。地上からは想像もできない天候でした。山の天気は恐ろしいということを実感しました。

45分ほど歩いて小至仏山に到着しましたが、写真だけ撮ってさっさと下山します。下るにつれて風は弱まっていきましたが、今度は雨が強くなっていきます。

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約100m下るとオヤマ沢田代という小さな湿原に行き着きます。山の上にいきなり湿原があられるので不思議でした。黙々と降り続けます。道は緩やかですが、滑りやすい岩と木道には注意です。そして、降り始めて2時間ほどで鳩待峠へ無事下山できました。休憩所で暖まり、少し休息を取り、乗合タクシーに乗り尾瀬戸倉へ戻りました。尾瀬戸倉に着いたのが13時なので約7時間の旅路でした。予定より3時間早いコースタイムでした。

そのあとは、温泉と焼肉を食べてました。温泉は尾瀬戸倉から車で40分ほどの花の駅・片品 花咲温泉というところに行きました。広々とした浴場で、露天風呂もあり、施設も綺麗なため、オススメです!

※cf.* 花咲の湯 * - MAIN TOP

焼肉はあおぞらというお店に行きました。美味しいお肉をたくさん食べることができて、コスパの良いとても良いお店でした。創業40周年らしいです。窓からは赤城山などが一望できます。尾瀬の帰りには是非!

※cf.あおぞら沼田店 - うまい焼肉♪あおぞら

●総括

雨ではありましたが、尾瀬至仏山を楽しむことができました。湿原は美しい。今度は夏に訪れたい。そして、天気がいい日に来てみたい!一方で山の恐ろしさを体感した1日でもありました。下と上ではこんなにも天気が変わるのかと勉強になりました。秋だとしても山の上に行けば冬のような気温になるし、風が吹き荒れることで状況はさらに悪くなっていくのだということを身を持って学びました。次回以降の山行に活かしていきます。

●コースタイム

06:00尾瀬戸倉〜6:45鳩待峠〜7:45山ノ鼻〜10:00至仏山山頂〜10:45小至仏山山頂〜12:00鳩待峠〜13:00尾瀬戸倉

以上になります。読んでくださった皆様ありがとうございます。次は10月22、23日に金峰山瑞牆山に登ってきます!

【山行計画】2016年10月9日 至仏山

●日程:2016年10月9日(日)

●目的:至仏山登頂と尾瀬散策

●メンバー:20代後半男女3人組

●天気予報:※cf.至仏山の天気 - てんきとくらす [天気と生活情報]より

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●交通手段:マイカー

●予定ルート&コースタイム:

3:00 東京発

(渋滞がなければ約2時間30分で到着できる。171キロ。)

06:00 スノーパーク尾瀬戸倉着

06:30 乗合バス乗車@戸倉

07:05 鳩待峠着

08:00 山ノ鼻分岐点着

(尾瀬ヶ原散策)

09:00 山ノ鼻分岐点発

12:00 至仏山登頂

13:00 至仏山

15:00 鳩待垰着

15:20 乗合バス乗車@鳩待峠

※その前のバスは13:40、14:30

15:55 戸倉着

16:10 戸倉発

19:00 東京着 

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※cf.尾瀬の鳩待峠からスタートするハイキングコースのご紹介より

至仏山概略

至仏山(標高2,228m)は日本百名山の一つ。深田氏曰く、「尾瀬沼を引き立てるものが燧岳とすれば、尾瀬ヶ原のそれは至仏山であろう」。 

原一面まるで燃えるような代赭色で、それがずっと向こうの端。ピラミッドの燧の裾まで延びている」という尾瀬ヶ原の美しい光景を山頂から満喫できることを楽しみにしているが、残念ながら天気は残念ながら雨の予報。降水確率100%。

至仏山という名前はとても印象に残る。「仏に至る」だなんて、かっこいい。しかし、どうやら仏教的な謂れはないらしく、深田氏は宛字ではないかと推測している。

至仏山の特徴の一つは蛇紋岩だ。山体が蛇紋岩でできているため、蛇紋岩植物と呼ばれる植物群が生育している。蛇紋岩は風化作用を受けやすく、もろくて崩れやすいという性質があるそうだ。そして、何よりも雨が降った時にとても滑りやすいとの評判があちらこちらから聞こえる。物騒である。気をつけよう。

●コース概略

山ノ鼻ビジターセンター及び至仏山への玄関口である鳩待峠はマイカー規制の対象区域であるため、スノーパーク尾瀬戸倉に車を停めて、有料の乗合バスもしくは乗合タクシーを利用して、鳩待峠に向かう必要がある。所要時間は約25分、料金は大人930円。始発は4:40とのこと。

※cf.尾瀬保護財団 : 交通対策のお知らせ(群馬県側)

※cf.尾瀬へのアクセス:マイカーの場合|尾瀬総合案内【戸倉版】

※cf.関越交通株式会社 (時刻表)

鳩待峠から山ノ鼻までは木道が整備されているが、とにかく滑りやすいらしい。ゴムゾーンは一部のみ。

尾瀬ヶ原は広大なので、一時間くらい散策してピストンで戻る。

山ノ鼻から至仏山までのルートは東面登山道と呼ばれており、植物保護の観点及び安全面を考慮し、上り専用となっている。途中までは木道があるが、以降は岩道となる。一部鎖場がある。

至仏山山頂が混んでいなければここで休憩及び昼食を取るが、混んでいたり、団体客で混雑している場合は別の場所で休息をとろう。そもそも雨だったら、あまりゆっくりできないか。

下山は小至仏山を経由して、滑らないように、転ばないように、十分に気をつけながら鳩待峠を目指す。

 

とにかく、晴れて欲しい。