【山行記録】2017年4月29日 荒船山 -その姿はまるで、天空に聳える一隻の船-
第1章 序章
荒船山には以前から登りたいと思っていた。しかし、あえて一人で行くほど行きたいわけでもなかったので、なかなか足が伸びずにいた。そんな中で「トレイルランニングをしたいのだけど、いい山ない!?」という山仲間のお誘いがあったのだった。
「トレランってことはある程度山っぽいけど、山っぽすぎてもダメだよな。ちょうどいい平たい山ないかなあ」と考えあぐねていたところ、ふと思いついた。
「平たい・・・テーブルマウンテン・・・、そうだ荒船山があるじゃないか!!」そんなわけでついにこの山に登る機会がやってきたのだった。
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●山のあらまし
荒船山は群馬県と長野県にまたがっており、日本二百名山の一つに数えられている。標高は1,423mと決して目立つものではないが、船のようなその山型が印象的な山である。日本を代表するテーブルマウンテン、天空に聳える一隻の船、そんな言葉がこの山には似合う。
●コース概要
内山峠から艫岩(ともいわ)を経由して、山頂である経塚山)を目指すコースのピストン。特に困難な箇所はないが、艫岩は切り立った断崖絶壁になっているため景色にも取れるあまり、転落しないように注意が必要である。
●登山環境
天候は良好。雪も残っておらず快適な山行であった。人出が多く渋滞するということもなかった。
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第2章 快適な山行
今回は会社のメンバー4人での山行だ。朝6:30に高円寺駅に集合してしゅっぱーつ!ただでさえ馬力がないのに4人も載せると愛車のwagonRはさらに鈍足になる。そんなわけでノロノロと登山口である内山峠を目指す。内山峠は上信越道の佐久ICから車で30分の場所にある。多少の渋滞にも巻き込まれ、10:30にようやく内山峠に到着。駐車場には30台分程度止められるスペースがあるが、すでに半分以上のスペースが埋まっていた。
10:45に登頂開始!軽くランニングするのに最適なゆるりとした登山道が続く。30分ほど進んだところで、少し開けたところに到着するのだが、岩に丸く穴が空いている。ここは昇竜拳を行うには絶好のポイントなので、皆様も立ち寄った際には是非。
←トレランにぴったり
←昇竜拳!
さらにそこから20分ほど進むと、「一杯水」と呼ばれる箇所に到着する。が、いうほどたくさんの水はない。「登山者は必ず一杯口にした」と説明書きがあるが、飲むのになかなか苦労しそうなので諦めた。
第3章 テーブルの上
登り始めてから1時間ちょっとで艫岩に到着することができた。なるほど、確かに平たい。テーブルのようだ。しかしテーブルの淵に近づくと、まるでナイフかなにかで切り落とされたかのように、道が消えている。断崖絶壁とはまさにこのこと。怖いもの見たさで身を乗り出す人も多いだろうが、ここは本当に危険なので、極力無茶はしないほうがいいと思う。実際これまで何人もの人が転落して亡くなっているのだ。素晴らしい眺望は無理しなくても眺めることができるので、皆さんも無茶しないようにしてくださいね。
←断崖絶壁
←良い眺め
さて、テーブルの上に着いたことだし、本来の目的であるトレランを開始しようと言うことで、山頂である経塚山を目指す。ブナ林に囲まれたフラットな道が続くので、トレランにはぴったりだ。季節的に枯れ木となっていたが、緑が多い季節はさぞかし気持ちが良いだろう。
30分ほど走ると山頂である経塚山に到着する。樹木に覆われているため展望は良くなく、小さな祠がひっそりと立っているだけだ。正直艫岩での眺望の良さがインパクトが強すぎて、こちらの頂上はあまり印象に残らない。軽く食事をして下山を開始。帰りは来た道を折り返すだけなので、あっという間だ。帰りは半分以上を走り続けたので経塚山から1時間ちょっとで内山峠まで下山することができた。
帰り道、国道254号線を走っている途中、荒船山を眺める最高のポイントがあった。まだかすかに残る山桜が荒船山を彩っていた。やはり、噂通りの巨大な船だ。たくましく、勇ましく大海原を突き進んでいくかのようなその山型はこれからも多くの人を魅了し続けるのだろう。
←フラットで走りやすい
←何の花だろう
←堂々たる山型
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●タイムスケジュール
10:45 内山峠出発
11:30 一杯水通過
12:00 艫岩到着
12:45 経塚山登頂
12:45~13:15 昼
14:30 内山峠下山
●グルメ
特に目新しい情報はなかった・・・。調査不足です。
●温泉
・西下仁田温泉 荒船の湯・・・大人600円。広々としていて登山の疲れを癒すにはぴったり。露天風呂で一緒になったおじいさんが「有給は我々に与えられた権利なんだ!若者よ、臆することなく有給を取れ!」と叱咤激励を受けた。そうですよね・・・わかってはいるんです。
●反省と今後
反省は特になし。トレイルランは気持ちいいが他の登山客の方々に迷惑ならないように気をつけなければならないと改めて思った。
●費用
・練馬〜佐久・・・片道4,010円×2=8,020円
※ETC早くつけなければ。ETCだと片道3,150円。
・駐車場は無料。
●参考ウェブサイト
●おすすめギア紹介