【トレラン】2017年10月1日 鍋割山〜塔ノ岳 -素晴らしい遊び場、それが丹沢-
●丹沢はトレランに向かない?
先日のトレイルランの大会で350人中150位というそれなりに納得のいく成績を残して位から、しっかりと身体を鍛えよう、走りこもうという意欲が増していた。一方で、奥多摩、高尾、丹沢を探求したいという気持ちが相変わらず高い。そうとなったら、トレランの練習で丹沢に行けばいいじゃないか!しかし、丹沢はあまりトレランには向かないとの事前情報・・・。まあ、とりあえず行ってみようじゃないか。
●丹沢にはいろんな顔がある
今回は、大倉から鍋割山に登り、そこから塔ノ岳へ歩みを進め、大倉まで一気に下るというルートをとることにした。渋沢駅に着いたのは8:50頃。改札を出てすぐのところにOdakyu OXという大きめのスーパーがあるので食料・飲み物の調達はここで済ませることができる。ただし、オープンは9時なのでご注意を。
渋沢駅北口から大倉まではバスで約15~20分、距離にして4.5kmだ。走ろうと思えば走れる距離なので、準備運動がてら走るのもいいかもしれない。バスは20分〜30分に一本くらいのペースで来る。降りるバス停は大倉入り口ではなくて、その先の大倉なのでご注意を。
大倉は登山口として整備されており、飲食店やトイレ、靴洗い場などが整備されている。せっかくだったらシャワールームとかも作ればいいのに。需要あると思うのだけどな。それはさておき、荷物の整備をしたら山行開始だ。まずは西山林道を通り、二又を経由して、後沢乗越を経て鍋割山へ向かう。
西山林道はほぼフラットなトレイルが続き、トレランにはもってこいだ。ハイキングに使っても気持ちいいだろう。約2kmくらい続く。徐々に沢沿いに近づき途中、少し渡渉する箇所もある。橋がかかってるところもあるし、そうでないところもあった。こういう変化があるルートは飽きがこないから楽しい。トレランの魅力の一つだある。
その他にも、結構迫力のある滝があったり、轟々と後を立てる沢ぞいを歩いたりと、刺激たっぷりのトレイルを楽しむことができる。丹沢、おもしろい!恐るべし、丹沢!
●鍋割山へ
二又を過ぎたあたりから傾斜がきつくなる。ここからは一気に直登だ。レースのためのトレーニングだと思ってひたすら登る。
荷物が軽いのでさほど負荷はかかっていない。それに電車でアクセスできるので、運転の負担もなく、とても身体が身軽だった。アクセスって大事。その点でも丹沢は素晴らしい。そして、あっという間に山頂へ到着!食べたい、食べたいと思っていた、念願の鍋焼きうどんを食す。汁がうまい。運動後の身体にはぴったりの味だ。かぼちゃの天ぷらもおいしい。これで1,000円とは・・・大満足。鍋焼きうどんは鍋割山荘で買うことができる。荷物は中に持ち込むことはできない。その山荘はご主人が自分の力で計5.5tの資材を運び作ったものだという。
しかし、止まっていると寒さを感じる。ふと、10月になったんだなと実感する。移りゆく季節を感じることに、少し寂しさ、哀愁を感じるようになったのは年を食ったからだろうか。
●二度目の塔ノ岳
カラダが冷えてきたので、次の目的地、塔ノ岳へ向かう。一度下ってから再び登りに転じる。徐々に天気が怪しくなる。さっきまであんなに晴れていたのに。雲が満ちてくる。風が強くなる。
塔ノ岳山頂に着いた頃にはすっかりあたり一面雲だらけだった。残念ながら展望はゼロだった。前回もそういえば山頂に着いた時はガスってたな。丹沢はガスりやすいのだろうか。寒いので尊仏山荘にお邪魔した。登山者記録帳が置いてあったので、読んでみたのだが、毎日塔ノ岳に登り続けている歩荷ボランティアの方の記録が印象的だった。通算5,500回を超える登頂回数。凄まじい。すごすぎる。いろんな山に登るのもいいけれど、一つの山を極めるというのも素晴らしいことだよなと思った。
●心地よいトレイル
コーヒーを頂いて、身体を癒し、いよいよ下山だ。帰りは大倉尾根を行きに下る。大倉尾根はダラダラと登りが続くため、「バカ尾根」という不名誉な名前を頂戴してしまっているが、逆いえば下る場合、傾斜が小さいため、トレラン向きではある。ダラダラと降るくらいなら身を任せ、さっさと下ってしまえばいいのだ。思った通り、小走りで下る分にはとてもいいコースだった。足への負担も小さいし、時よりやってくるフラットなトレイルが心地よかった。
気持ちよく走り続け、コースタイムの50%で下ることができた。下山後は丹沢の有名人、のお二人に挨拶をして無事今回の山行を締めくくることができた。
●総括
やはり丹沢は奥が深い。トレランでも十分楽しめる。コース取り次第だと思う。そしてアクセスがいいのが素晴らしい。欲を言えば、温泉が欲しい。そして、次回は晴れて欲しい。次回は橋本駅から焼山までロードを走り、そのまま丹沢主稜を縦走し、大倉から下山し、渋沢駅まで入り抜けるというチャレンジをしてみようと思う。いい練習になるだろう。
運動をすると頭がすっきりする。汗をかくと気持ちがいい。やっぱりスポーツっていい。そして山は素晴らしい。帰りの電車は本当に気持ちよく眠りにつくことができた。